正社員と非正規社員の格差そして差別

テレビ局にて派遣社員として働いていました。もともと子どものころから報道に携わる仕事をしたいと考えていました。しかしながら、希望の報道機関には就職が必ず、大学を卒業後、商社に入社をしました。商社で働くことの基本や経済状況について学びそれなりに自分でも満足をしていました。

そんなある時に、自分が子どもの頃に書いた作文をたまたま見つけて読んだことを機に、その夢を実現しようじゃないかと思い転職を決意しました。しかしながら、中途採用もなかなかありまん。非正規社員ならば働くことができると知り、派遣会社に登録をして試験を受けてテレビ局で働き始めました。

商社勤務とは全く違う世界です。私が勤務したのは報道局。常に世の中が動いているような感じがしました。フロア内には臨時や定時ニュースを放映するためのスタジオもあります。シフト制で勤務をしていました。大事件が起きれば勤務を終えていようが変えることができません。報道体制の中、黙々と取材にあたり情報を得ました。そんな日々を送っているときに、新入社員が入社をし報道局にも数名着任をしました。まだまだテレビ局のイロハもわからないころから、アルバイトの学生に対して「早く会社用の携帯を用意しろ」「原稿を整えろ」などととても上から目線の発言を繰り返していました。あまりにもひどく聞くにも堪えられないような発言ばかりでした。「まだまだ研修中なんだし、もう少し考えて言葉を選ぼうよ」と、私がたしなめたところ、「所詮、あなたハケンのくせに大きな口をたたかないでもらえますか」と言い返されてしまいました。

まあ、派遣社員、非正規社員というのは間違いではないのですが、正社員同様の働きをしています。周りもそこまで社員と派遣の区別をつけずに仕事をしているものだと思っていました。でも、新入社員の身でこの発言をするということはこの会社自体の体質なのかもしれないなと感じるようになりました。全く同じ仕事をしていても同じ社歴で、給与は正社員と非正規社員では全く違います。非正規社員の4倍ほどの給与が正社員には与えられています。でも、やりたいと思っていた仕事。頑張って続けようと思いました。

新入社員の指導は正社員の局員、そして私の携わることがありました。でも、新入社員の彼らは正社員の局員に対しては低姿勢でも非正規社員の私に対してはどこか小ばかにした態度です。そんな時に子どものころから夢見ていた新聞記者の中途採用の記事を目にしました。これは最後のチャンスかもしれないと思い、中途採用の試験を受けようと思いました。筆記試験から始まり、幾度の面接。そして採用の連絡をいただきました。派遣会社と派遣元であるテレビ局との間での契約更新は6ヶ月ごとの更新でした。更新時期に採用試験が重なりましたが、合格をすることができるかわからないかったため6ヶ月の更新をした後に採用の連絡でした。基本、4月からの入社ですが早い時期での入社も可能でしたので、採用の連絡から2ケ月後に入社をすることに決めました。その時点でまだ派遣契約には3ヶ月ほど残っていました。

派遣会社に事情を話しました。これが派遣社員としてのルールだからです。派遣会社はすぐに私の後任者を募集する手配の段取りに入りました。派遣会社に話をするとともにお世話になっている報道部長と報道局長にも私から話をしました。上司はみな喜んでくれました。契約期間がまだ残っているので申し訳ないという気持ちにもなりました。しかしながら、一緒に働く仲間の人たちは喜んでくれて、テレビ局ともつながりがあるのでこの先も協力をしていこうと言ってくれました。そして、いろいろな部局の人たちにお祝い会(お別れ会)をしてもらい送り出してもらうことができました。契約満了ではないもののトラブルもなく派遣を終了することができました。周りの人たちのお陰です。感謝をしています。